ふーどばんくOSAKA

〒599-8101
堺市東区八下町1-122 大阪食品流通センター内 Maps

文字サイズ

TEL:0702-258-2201 ふーどばんくOSAKAへのお問い合わせはこちら

ふーどばんくOSAKA NEWS

労働分野における就労支援にとりくんでいる法人に通称Bサポート(一般社団法人ヒューマンワーク
アソシエーション・以下Bサポという)が設立から5年が経過した。地域に対して総合的な就労支援シ
ステムづくりを提案することにより、今まで暮らしてきた地域で安心して働き、地域に貢献できる人材
の育成を目的に、常に相手の立場に立ち、求職者の能力を引き出すことにより、本人主体の職業選択や
生活基盤の向上をめざす支援を行うと同時に、地域(企業、NPO、法人、町会等)におけるニーズを
積極的に把握することにより、求職者と地域のかけ橋をめざすということをコンセプトに就労支援にと
りくむ法人である。
 いわば、地域の活性化を通して事業を興し、その事業を通じて就職困難層の就労を支援に役立ててい
こうというものであり、パッケージで地域の社会的起業のきっかけづくりとその事業を通じた雇用機会
の発掘というハイブリッド型の市民運動の仕掛け人とは褒め過ぎか。

 というのは、ふーどばんくOSAKAに(株)ダイエーさんから販売許容日が越えた食品についての
寄付の申し出があり、この間ふーどばんくOSAKAと(株)ダイエーによる寄付に向けての話し合い
が持たれてきた。この販売許容日とは、食品流通業界での3分の1ルールと言われているものであり、
いわば商慣習だ。食品の製造日から賞味期限までを3分割し、「納入期限は、製造日から3分の1の
時点まで」「販売期限は、賞味期限の3分の2の時点まで」を限度としている慣習のことである。 例
を挙げれば賞味期限が6カ月である場合、2カ月以内の納品、4カ月以内の販売が暗黙の了解として求
められるというものである。
 つまり、3分の1を切った食品について、フードバンクに寄贈しようというダイエー側の食品ロス削
減のとりくみの一環による事業展開である。
 ふーどばんくOSAKAにとっては願ったりかなったりの寄付であり、快く引き受けることとしてい
る。問題は、この販売許容日のチェック。いわゆる日付の確認などの仕分け作業が膨大であるという点
にある。ダイエーほどの大型の都市型スーパーで扱う食品数は質量ともに膨大であることは言うまでも
なく、それを決められた日時までに日付チェック・仕分けとなれば気の遠くなる作業である。これに目
をつけたのが、Bサポだ。食品の販売許容日チェックという業務そのものをBサポが業務委託を受ける
というのだ。つまりは、日付チェック・仕分け作業をBサポが請け負うというものだ。この作業を具体
的には、就労訓練事業として位置づけ、就労困難な生活困窮者に対して、支援付きの就労(雇用契約に
基づく労働及び一般就労に向けた就労体験等の訓練を総称するもの)の機会の提供等を行う事業として
発展させようという試みである。
 実に痛快な事業だ。ダイエーさんにとっても「食品ロス削減」という環境面における社会貢献事業と
いう事業効果をもたらすことはもちろん、それだけにとどまらず「働き方の多様性理解」という時間や
環境にとらわれない新たな働き方の提案であり、中間的就労という場の確保にまでつながる画期的な事
業提案ではないだろうか。
 また、こうした事業の展開は、昨今のダイバーシティー化にともない、生活困窮者だけにとどまらず
障がい者、シニア、母子家庭のシングルマザーなどへの就労機会の提供にも通ずる事業効果が期待され
ることは言うまでもない。
 当然、Bサポにとっても就労支援の対象者の事業確保に成果を上げることはもとより、業務遂行によ
る法人のイメージアップはそれこそ計り知れない貢献度をもたらすこととなるだろう。
 ふーどばんくOSAKAにおいてもメジャー企業であるダイエーさんからの寄付という行為は、認定
NPO法人としてのさらなるイメージアップにつながるものであり、同時に食品ロスという大問題への
関心を高める絶好の機会でもある。
 ダイエー自らが決定した"食品ロス削減"のため販売許容日をこえようとしている食品をふーどばんく
OSAKAに寄贈しようという試みが、一方では、就労困難な生活困窮者に対する就労支援策へと事業
展開されて行き、もう一方では、施設や子ども食堂などの食糧支援につながっていくという、いわゆる
トライアングルの関係とも言うべきダイエー・Bサポ・ふーどばんくOSAKAによる「寄贈側よし」
「受け手側よし」「仕事探し側よし」という、いわば"三方良し"というそれぞれ三者による事業遂行が
大きな社会貢献事業として効果を上げることを期待したいと思う今日この頃である。

PAGETOP