6月28～29日、大阪で「G20サミット」が開催され、それに伴って27日から4日間に渡って、大々的な交通規制が敷かれました。その「あおり」を受けて、ふーどばんくOSAKAの配送も27～28日の2日間は、停止となりました。ニュースなどで、この国際会議の意義などが伝えられており、その重要性については口を挟むまでもないのですが、ボランティアとして関わっている中で見えてくる様々な状況に対しては、思うところもあります。

「緊急支援」などに取り組まれている行政窓口の担当者の方からは、G20が始まる一週間以上も前から心配そうな表情で、「G20期間中の配送は、可能ですか？」と尋ねられました。当然のことながら、文字通り「緊急」の場合には、ただちに支援が必要だからです。中には、事務局まで受け取りに来られるところもありますが、緊急支援といえども人手不足のためかリアルタイムに引き取りに来られるということは、現状としてはなかなか難しいようです。

人道的にも必要なことなのに、大きな催しなどがあれば、まるで突風に舞い散る木の葉のように翻弄されてしまうのは、いつも社会的に弱い立場に立たされた人たちです。それが分かっていてもやっぱり同じように振り回されてしまうのも、こうしたNPOなどの実状なのでしょうか。

今日から7月です。6月末に配送出来なかったところにもしっかり回りたいです。