2019
12/17
ボランティア参加者の声
兼ねてから、情勢不安が伝えられていたアフガニスタンで、人道支援に取り組んでこられた医師の中村 哲さんが、銃撃され死亡されました。「道に人が倒れていたら、助け上げるのが当たり前。」と、この地にとどまっておられた結果でした。
私と中村さんとは直接何の関係もありませんが、もしアフガニスタンの情勢が良く政府がビザを出す環境ならば、内戦などで放置された地雷で足を吹き飛ばされた子どもたちに良質な義足を送るボランティアに参加するつもりでした。しかしそれが叶わなかったことが、私をふーどばんくOSAKAにつなぐことになりました。私は、毎日食品の引き取りや配送をしていますが、決して運んでいるだけだとは思っていません。このNPO活動の中にも「道に倒れている人がいたら…。」という比喩が、生きているからです。
私が担っているボランティア活動は、中村さんが取り組んで来られた活動に比べれば本当に小さなことです。それでも日々色んな方々の善意に接し、また待っておられる方からは笑顔をいただくという素晴らしい活動であり、私自身の心もとても穏やかにしてくれます。
中村さんが亡くなったことは返す返すも残念なことですが、彼の思いを受け止め、全く違うシチュエーションではありますがそれでも当たり前のことを当たり前として、この活動に関わりながら、子どもたちの未来に向き合っていきたいと思っています。