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インフォメーション

2019

01/28

ふーどばんくOSAKAに参加して その⑨

ボランティア参加者の声

昨年の秋ごろから、不定期にジャムの引き取りがあります。堺市内の会社ということでは他に定期的にコンニャクもいただいていますが、加工食品とは言え地産地消は環境にもやさしく、地元のものが配送できることをとても有意義に思っています。

さて、このジャムですが、種類が多く引き取ったものだけでも十数種類あります。総量が少ないこともあるため配送の時に「こんなものも積んで来ていますが、いかがですか。」と聞いて、別伝票でその都度引き取っていただいています。

12月の下旬にこのジャムを積んでの配送時の話です。子どもがいる施設で積んできた食材を下ろし、職員の方に「こんなものも~。」と車に積んだジャム(この日は、たまたまイチゴのジャムだった)をお見せしました。「高級ジャムで、おいしいらしいですよ。」と、スタッフからの受け売り情報を口にしながら一瓶手渡すと、目をキラキラサセテ「ああ、ツブツブがあって(イチゴの)形が残ったジャム。おいしそうですね。是非いただきます。」と喜んでいただけました。そしてその後に一言。「子どもたちには、素材の形が分かるこんなジャムは(値段が)高くてなかなか口に入らないんですよ。」と言われました。ジャムをお見せした時の”おいしいものを子どもたちに提供できる”とうれしそうにされていた、この職員の方の笑顔が忘れられません。

堺市に事務局を置くふーどばんくOSAKAの”地元”は、すでに大阪規模になっています。どんどん規模が拡大していることもあり、スタッフやボランティアがフルパワーで対応してもさばき切れないくらいの食材が、毎日搬出入されています。それでも、食べるものが口に入らない人や子どもがいるという現実とのギャップに、この事業が担う社会的意義の大きさと日本社会の有り様を改めて考えさせられた出来事でした。